『年末の交通事故が増加する!?事故を防ぐコツとは』
12月は忘年会やクリスマス、年末の帰省などイベントが多いシーズンです。しかし、気のゆるみや忙しさなどから交通事故に遭ってしまう方も少なくありません。それもそのはず、年末は1年で一番交通事故が増加する季節なんです。今回は年末に事故が増える理由や回避策についてご紹介します。
年末は1年で1番交通事故が多い!?
内閣府が発表した「平成26年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況」によると、交通事故の発生件数と死者数は年末にかけて増える傾向にあり、12月にピークを迎えます。
これは、交通量の多さや日照時間の短さなどが原因と考えられています。12月はイベントや帰省などで一時的に交通量が増え、普段車に乗らない人でも運転する機会が増えます。歩行者も外出する人が増えれば、それに比例して交通事故の発生件数が増えます。
そして、昼間より夜間のほうが視界が悪いため、交通事故が発生しやすいです。平成28年の歩行中の交通事故死者数を昼夜別に分析すると、31.7%が昼間、63.8%が夜間の事故で亡くなっていることが分かりました。
このほか、降雪や路面の凍結など、天候や交通状況の変化などにより交通事故が起こりやすいです。この時期は、いつも以上に事故に気をつけることが大切です。
交通事故に遭わないためには
交通事故に遭わないためには、普段から気を引き締めることが肝心ですが、年末だからこそやっておきたい対策をご紹介します。
・ヘッドライトを早めに点灯
自動車や自転車で走行中、夕暮れ時になったら早めにライトを点灯するようにしましょう。いち早く障害物に気づくなど視界が良好になるだけでなく、歩行者に車両の接近を知らせることができます。
・冬支度を整える
積雪が予想される地域では、早めにスレッドタイヤに交換したり、タイヤチェーンを用意しておきましょう。路面の凍結や悪天候時では、ちょっとした運転ミスでタイヤがスリップし、交通事故を引き起こしてしまう恐れがあります。自分の運転スキルを過信することなく、早めに冬支度をすませ、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。
・お酒を飲んだときは油断しない
お酒を飲んだときは、絶対に車を運転しないのが鉄則です。ちょっとそこまでと思っても、交通事故を起こしてしまえば大惨事、取り返しのつかないことになってしまいます。また歩行中も注意力が散漫になっていたり、夜間で障害物がよく見えない状態なので、車の飛び出しなどには十分注意してください。
飲酒運転で自動車保険は適用される?
万一、飲酒運転を起こしてしまった場合、自動車保険が適用されるのかどうか気になりますよね。自動車保険は被害者救済の立場にたった制度なので、対人賠償と対物賠償は適用になります。つまり、事故に遭った被害者のケガや車の破損などに対しては保険金が支払われます。
一方、飲酒運転をした加害者本人には、人身傷害保険や搭乗者傷害保険、車両保険のいずれも保険金が支払われません。2006年の道路交通法の改正によって、飲酒運転の罰則は厳しいものになったため、お酒を飲んだときはタクシーや代行サービスを必ず利用しましょう。
そして、自動車保険には強制加入の自賠責保険と任意加入の保険の2種類があります。自賠責保険は、対人賠償しか補償されず、死亡事故の場合1名につき最高3,000万円までとされています。
3,000万円というと高額だと感じるかもしれませんが、平成23年11月1日に横浜地裁が判決を下した死亡事故の事例では、5億843万円もの高額な損害賠償が命じられました。自賠責保険だけにしか加入してないと、とても払える金額ではありません。
飲酒運転は絶対しないと心がけていても、万一のことを考えて任意の自動車保険にも加入しておくことをおすすめします。
まとめ
年末はイベントが増え、気もゆるみがちです。日本全体で交通事故が増えるシーズンなので、気を引き締めて運転をしたり、対策を取るようにしてください。家族みんながトラブルに遭うことなく、健康で新しい年を迎えられるようくれぐれも注意して
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